「食べることと出すこと」頭木弘樹(医学書院)、読了。
いくら想像力を働かせてみても、「きっとこうだろう」と思いが至るのは、ごくわずかな部分だけで、必ず大きな見逃しがある。近いことを体験してみて、初めてそれがよくわかる。
これは致し方のないことだ。
お年寄りにしろ、病人にしろ、「なってみないとわからない」とたいていの人が言う。
これは本当に絶対的な壁だと思う。しかし、こうして書いたものを読めば、「ああ、そうなのか」と、それからは想像力も働くようになるのではないだろうか。
「食べることと出すこと」頭木弘樹(医学書院) p.131
これぞ、本を読むことの意義。
著者の頭木さんが大好きという、丸山正樹さんの本を読んだことがなかったので、「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」丸山正樹(文春文庫)を購入。
近所に書店があることのありがたさたるや。
「食べることと出すこと」の中で何度か引用されていた、山田太一のエッセイ本も買ってみた。
10月に里山社から出版される「病と障害と、傍らにあった本」も興味深そうな本。読んでみよう。
キンブ・オブ・コントを3時間全部観た。
全体的に、効果音とか楽器とかを駆使するネタが多かった印象。
こういうネタが多いと、ロッチの「試着室」みたいな、“原始的なおかしみ”があるネタの強度を改めて気付かされる。
今回のKOCで原始的なおかしみが最も強かったのは、ニューヨークの2本目のヤクザのネタなのでは。